STING @武道館

- 2017/06/07 (Wed) 15:27
- book & music
昨晩はSTINGのライブだった。
すっかり悟りを開いて、なんだか枯れていたSTINGの冬が終わり、再びロックなSTING様降臨!
ヨガやマインドフルネスに傾倒し、そのまま静かな路線に行ってしまうのかと思っていただけに、今回のロックなツアーは本当に嬉しかった。
圧倒的なパフォーマンスにただただ引き込まれていたのだけど、途中でふと時間を戻された。
それは1988年のこと。
東京ドームでのSTINGのコンサート。
たまたま見つけたと友人が買ったチケットが、なぜかアリーナ8列目のど真ん中。
学生だった私たちは大興奮して、きゃあきゃあ言ってライブを楽しんだ。
「氷室京介のチケットがうちの近所のイトヨーのぴあで、しかも凄い席で掲示板に貼って売っているよ!一緒に行こうよ!」と誘われ、その後に「なんかさ、外国人がメインなんだよね。でもいいよね?」と言われてチケットを見たら、STINGの名前が。
なぜか氷室京介の後にSTINGが出るというライブだった。
「ヒムロックには悪いけど、こっちのほうが凄いの、好きなの!」って喜んで、その後、友人にSTINGを聴かせまくってから、東京ドームに行った。
ずっとふたりしてテンション高くって、東京ドームの野球するところに入っちゃったよなんてどうでもいいことで騒いで、周りなんか見えてなくって、キラキラしていた時間。
そんな時間に急に飛ばされて、気がつけばぽろぽろ泣いていた。
友人は5年前に亡くなってしまった。愛する子供二人と旦那様を残して。
いつもなんだかふと彼女が生きているような気持ちでいて、
でも、急にいないんだと思ったら、泣けてきて。
でも、耳元で彼女の声もしてる。
「STING、ヤバいねーー。私も老けてられないな!」なんて。
あなたはもう老けないでしょう、なんて言いながら、涙をふいて、
アップテンポのナンバーになった途端に頭が空になった。
STINGの息子は声が似ていて歌がうまかった。
でもどこか優しく可愛くロックじゃなかったかな。
すごくいいライブで、今日も明日も当日券や立見券があると聞いてもう1回行けないかと帰り道で考えてしまった位。
残念ながら今日明日は行けないんだけど、力強くて切なくて、しかし優しく、インテリジェンスもあって。唯一無二のSTINGここにあり、でした、とさ。